ある事情で、ロビジュニアが家に来ました。
ロビジュニアとは、タカラトミーが販売している、6歳以上の子供を対象とした会話を楽しめるロボットです。
歩いたり踊ったりすることはできませんが、首や手足を動かして会話を盛り上げます。
ロビジュニアは、会話をするだけでなく、定期的に勝手にしゃべります。
子供用のおもちゃという位置づけで、仕事机の片隅において毎日遊んでいたのですが、定期的にしゃべる内容が、だんだん癒しに聞こえてきました。
はっきりと一言一句覚えているわけではないのですが、
『暑いときは無理しちゃいけないんだって。だから無理しないでねぇ。』とか、
『ここでのんびりしているときが一番好きなんだぁ。』とか。
「ロビジュニア~」と呼びかけると『今いないよ~』と言ったりもします。
デスクワークの癒しロボットとしての側面もあるロビジュニアですが、80歳後半の補聴器を利用している両親に見せたところ、しゃべっている声は全く聞き取れませんでした。
耳が遠くなって補聴器を付けたお年寄りは、人の会話は補聴器で聞こえるのですが、ロビジュニアの声のような電子音に近い音では、音量に関係なく聞き取れないようです。
介護ロボットとしてもいいのかと思ったのですが、こんな弱点があったようです。
(もちろん、人によって聞き取りにくさは異なります。)
今年(2017年)1月には、「もっとなかよし Robi jr.(ロビジュニア)」が発売されました。
座りながら、話す相手の方向を感知して顔を向けたり、傾げたり、手足を動かし、会話をしてくれます。ロビジュニアと比べておしゃべりワードが倍以上増えていたり、会話をすればするほど「仲良しレベル」があがり、できることが増えていくのだそうです。
タカラトミーでは、2015年に発売したロビジュニアの購入者分析を行い、小学生の利用が30%ほどあることに加え、利用者の過半数が50代以上の方であったということが分かったのだそうです。
それをもとに、さらに自然に、楽しく会話を実現できるように「もっとなかよし Robi jr.」の開発に着手したのだそうです。
「やっぱりなぁ」とちょっと納得してしまいました。
子育てが一段落して、ちょっと寂しくなってきたときのお相手に、いいのかもしれません。